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都立入試理科の分析

武蔵境教室

こんにちは。
武蔵野進学セミナー武蔵境教室の伊藤です。
今日は今年度の都立高校入試の理科についての感想を書きたいと思います。

まず、都立入試の理科の特徴ですが、
私なりに思うのは
 ①図・グラフがない。
 ②二項対立
 ③分類するものが好き
以上3点です。
①についてですが、今年でいうと大問1の問4ですね。
「溶解度曲線」がない。
これくらいで点数に影響が出るの!?
という突っ込みがあるかと思いますが、経験上「はっきりと出る」と言いきれます。
「この問題にはこの図、グラフを使う」
という切っても切れない関係が理科にはあります。
こういったところを“あえて”なのかはわかりませんが、消した問題を都立は出してきます。
例年では天体分野でこういった問題が出る傾向があります。

次に②ですが
これは「似た言葉」が好きということです。
例をあげると、「示相化石と示準化石」など漢字1文字違うものや「震度とマグニチュード」など意味を取り違えやすいものです。
今年でいうと大問3の問2の「チャートと石灰岩」がそうでした。

最後に③ですが
都立を目指す中学生は大きく分けて以下の3つの暗記がしっかりできていないといけません。
 ・植物の分類
 ・動物の分類
 ・鉱物、岩石、化石などの岩系の分類
今年でいうと大問4の問1がそうでした。
植物の分類をしっかり暗記していたかどうか。
こういった知識問題は知ってれば楽勝!といえるだけに合否に影響します。

以下感想
【大問1】
 問1 減数分裂の意味がわかってるかどうか。冷静にいけばイとわかるはず。
 問2 ここは取りたいところ
 問3 私の暗記プリントの「光」の作図5パターンがわかっていれば楽勝
 問4 やや難。この問題の経験値がものをいうと思います。グラフもなし。
 問5 cmとmて・・・。ひっかけ方がいかにも都立。いじわる。
 問6 塩化コバルト紙が来たら水!
 問7 意外と神経の名前はいけると思います。

【大問2】
 問1 仕事率の意味がわかっていなければウと誤答した生徒は多いと思います。
 問2 雲の作り方の有名問題。定期試験レベル。
 問3 発熱反応と鉄と酸素の化合。発熱反応が熱を放出するというのを知っている人は多いので楽勝
 問4 やや難。キノコとカビ…。多細胞生物か単細胞生物かは意外と難しい問題です。正解率の発表に興味があります。

【大問3】
 問1 有名問題
 問2 二項対立。有名問題。
 問3 やや難。岩系分類。クジラですか…。問題集的にはあまり新生代の例として登場しない生物です。でも「古生代は古すぎるだろう」という消去法で選べてほしい。
 問4 有名問題

【大問4】
 問1 植物の分類。有名問題。
 問2 蒸散の計算問題。他の都道府県はもっと難しいぞ。鍛えられた生徒からしたら物足りないのでは。
 問3 やや難。実験の意図がわかっていれば…、と思いますが正確に選ぶのは学力がいります。

【大問5】
 問1 “電流”なのか“電子”なのか。ちゃんと見ていないとひっかかります。
 問2 有名問題
 問3 化学反応式自体は簡単です。水を作るのか、水の電気分解なのか、意味を読み取る問題

【大問6】
 問1 “右手のグー”で一発解決。
 問2 誘導が丁寧すぎる…。これは取りたいところ
 問3 “右手のパー”で一発解決。私の生徒はフレミングを使いません。
 問4 やや難。交流は簡単に選べても多くの人が50%の確率に賭けたのでは?

昨年より解きやすい問題が多く、予想平均点は62点~67点です。
武蔵境の生徒は理科が苦手という人が例年以上に多い中でよく頑張りました。
入試当日に行った自己採点ですが教室平均点は79点でした。
上位クラスは90点にのりましたが、標準クラスでは少しばらつきが出てしまいました。
しかし、東京都全体では例年通りの得点分布になるかと思います。
今年は総じて計算問題、理論問題ではなく、有名知識問題を完璧に覚えることを要求する入試問題だったと思います。

それでは。

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