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もういくつ寝ると私立入試

武蔵境教室

今年は比較的自分に使える時間に恵まれていたので、久しぶりに高校入試の問題を解きました。
平成27年くらいから手をつけていなかったのでほぼ3年ぶりでしょうか、それほど問題傾向が変わっていないことにほっとする反面、当教室からは未だに合格者のいない慶応志木の問題を解いていて、相変わらずだなぁと嬉しくなりました。
申し遅れました、武蔵野進学セミナー・武蔵境教室で国語と社会を担当しております沼尻です。

私はかねがね、漢字を覚えるときには訓読みを大切にしなさいと教えています。
どうしても子どもたちは和語に触れる機会が少ないため、漢語はわかっても和語を知らないことが多いからです。
たとえば、「概念」は読めても「概ね」は読めないんですね。
これを知っていれば、「概数」を答えなさいと言われたときに、「概数ってなんですか?」という質問は出ないわけです。
「概ね=だいたいの数」という推論が成り立つからです。
同様に、日本の伝統や習慣も機会があるごとに教えるようにしています。
小学生には、1月7日に七草粥を食べたかどうか、春の七草を言えるかどうか聞いたり、3月3日には桃の節句をお祝いするか、そのときには何を食べる・飲むのか聞いたりします。

実は、こういったことって私立入試で問われることがあるんですよ。
残念なことに、中3になってからは、文章を読むこと・設問の解き方といったテクニカルなことを教える…というか身につけさせるのが精一杯で、こういったことを教えられる時間的余裕がありません。
だから、できれば小学生から、なるべく中1から国語を履修して欲しいのですが、どうしても後回しになってしまって、早慶を受験する生徒たちには「覚えなさい」という与え方しかできないんですね。

私を嬉しくしてくれた、慶応志木の「相変わらず」をいくつか紹介しましょう。
下の漢字、いくつ読めますか?
あ、もし来年以降、慶応志木を受験するつもりの生徒さんは見ないで下さい。
事前に知っていると、過去問の演習のときに得点が出すぎて、こちらの判断にバイアスがかかってしまいますからね。

1.蚊帳、2.納戸、3.団扇、4.棟上 (平成30年慶応志木)
1.下衆、2.鴻鵠、3.提灯持、4.上巳、5.蕗、6.山茶花 (平成15年慶応志木より抜粋)

平成30年の読みは、典型的な日本の風俗・習慣からの出題です。
今の生徒たちは、おそらく2.と4.は知らないでしょう。
平成15年のものはさらに厳しくて、大人でも4.なんて難しいかもしれませんね。

こんな問題も出ます。
「汚名挽回」は表現として誤用である。次は、その根拠となるような範例である。以下の文中空欄( Ⅴ )・( Ⅵ )に正しい漢字二字ずつを入れて、文を完成しなさい。(平成9年慶応志木より抜粋)
挽回すべきものは( Ⅴ )であり、汚名は( Ⅵ )しなければならない。

これ、よくある誤用で、最近よく耳にする誤用だと「違和感を感じる」なんてのは、授業中によく言います。
ちなみに、(平成30年慶応志木)の1.蚊帳はさらに続きがあって、「この時点での登場人物四人と「蚊帳」の位置がわかるように絵を描きなさい。ただし、真上からの視点では描かず、「蚊帳」の形状がはっきりわかるようにすること。」という設問が用意されています。
「となりのトトロ」で見たことがあるでしょうが、図で描くとなると…難しいかな。

ということで正解です。
1.蚊帳(かや)、2.納戸(なんど)、3.団扇(うちわ)、4.棟上(むねあげ) (平成30年慶応志木)
1.下衆(げす)、2.鴻鵠(こうこく)、3.提灯持(ちょうちんもち)、4.上巳(じょうし)、5.蕗(ふき)、6.山茶花(さざんか) (平成15年慶応志木より抜粋)
( Ⅴ )=名誉・( Ⅵ )=返上(平成9年慶応志木より抜粋)

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