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宮殿の王冠

武蔵関教室

こんにちは、武蔵関教室の高柳です。

今日はこの建造物について話をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさんもよくご存じの「タージ・マハル」です。1983年に世界遺産に登録されました。

時は1628年2月、前年に死去したムガル帝国第4代皇帝の後継者争いを制したフッラムが、第5代皇帝に即位して「シャー・ジャハーン(世界の皇帝)」と名乗りました。その皇妃であったムムターズ・マハルは夫に深く寵愛され、14人もの子をもうけました。三男のアウラングゼーブは第6代皇帝になっています。

マハルは夫が戦いに赴く際や危険を逃れる際にも随行し、苦楽をともにしていたそうです。

そんなマハルですが、シャー・ジャハーンがデカン(今のインド中南部)遠征中、第14子ガウハーラーラー・ベーグム出産からの回復期間であった1631年6月17日に亡くなってしまいます。

夫であるシャー・ジャハーンは妻の死を深く悲しみ、マハルの廟(お墓)として建設されたのが「タージ・マハル」です。

タージ・マハルは「宮殿の王冠」という意味になり、完成までにおよそ20年間かかったそうです。

ちなみにシャー・ジャハーンはイスラム教徒ですが、イスラム教では火葬が許されておらず、死後はなるべく早く体を清めて土葬にするようにコーランに書かれています。さらにイスラム教徒のお墓は通常とても簡素なものなのですが、皇帝以外でこのタージ・マハルのような大きな廟が建設されることは非常に珍しいことです。

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