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マイトさん

武蔵関教室

こんにちは、武蔵関教室の高柳です。

1867年の今日、アルフレッド・ノーベルがダイナマイトの建築用爆薬としての特許を取得しました。

ノーベルといえば彼の名前を冠した「ノーベル賞」が有名ですが、その創設には彼の深い後悔が大きく関わっています。

彼は17歳にして5ヶ国語を操る秀才で、彼の父が建築業を営んでいたことをきっかけにより安全で威力の高い爆発物を作ることに心血を注ぎました。その過程で後に彼の弟の命をも奪うことになるニトログリセリンと出会い、その安定化を目指します。

その研究に取り組む彼の心の根底には「この発明で戦争を終わらせたい」という願いがあったのです。

彼は当時、「おそらく私の工場は議会よりも早く戦争に終止符を打つだろう。その日、両軍の部隊は一瞬でお互いを殲滅させる力を手にいれる。あらゆる国民国家が恐れおののき、軍隊を解体するにちがいない」と発言していました。

しかしながらその思いは悲しい結果に終わります。

彼の発明したダイナマイトは、その可能性に気がついた軍隊に採用され、一瞬で無数の命を奪う前代未聞の兵器となってしまいました。さらには彼の兄の死去をアルフレッドの死去と取り違えた新聞社が誤報を掲載。その記事は「死の商人、死す」との見出しに始まり、「それまでにない速やかさで人々の命を奪う方法を見つけ出し、そのために大富豪となったアルフレッド・ノーベル博士が昨日死亡した」とありました。

その記事を見たノーベルは自分自身の死後の評価を強く意識するようになったといいます。それがきっかけとなってノーベル賞創設へとつながっていったのです。

誰よりも世界の平和を願っていたアルフレッドノーベル。

ノーベル賞の受賞式は彼の命日である12月10日に行われます。

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