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明けましてオムライス

新川教室

みなさん、明けましてオムライス。
新川教室の吉田です。

タイトルにも挙げました「明けましてオムライス」。
この素敵な新年の挨拶を思いついたのは、一人の生徒のおかげです。
その生徒は言いました。
「先生、ブログでオムライスについて書いてよ」と。

オムライスについて?
これは難題だ、と瞬間的に感じました。
僕はオムライスがとりわけ好きというわけでもありませんし、
オムライスについて深く思索したこともないからです。

しいて言えば、デミグラスソースよりケチャップ。
ふわとろの半熟卵より、ぺらっぺらの薄焼き卵。
それくらいでしょうか。
僕もけっこうな食いしん坊なのですが、
美味しいオムライスのお店に足を運んだことは今のところありません。

困りました。
オムライスのうんちくをアドホックに語ってみても上辺だけのものになってしまうでしょうし、
かと言って、
  
 昔々、まだ学生だった時、夕食代がなくてひもじいと嘆いていたら、
 それを見かねた心優しい洋食屋のマスターが、「ほら、これでも食べて元気出しな」と、
 ご馳走してくれたのが、まかない仕様のオムライスだった。
 そのオムライスには、コストを下げるためか、鶏肉のかわりにカマボコが使われていたけれど、
 それがかえって郷愁を誘い、僕の胸を打った。
 僕が神奈川県の小田原出身であることをマスターは知っていたのだろうか?
 今となってはもう確かめる術もないけれど、たぶん知らなかったと思う。
 とにかく、それ以来僕はオムライスを作る時、チキンライスならぬ、カマボコライスをオムレツで包む。
 今は亡き洋食屋のマスターに、感謝と敬愛とを込めて……

などという全くの作り話でお茶を濁すのも無粋というものです。

うーん、どうしよう。
こうなったら、時事ネタしかない!

そう思い至り、年末年始の食べ物について考えました。
年越しそば、おせち、雑煮、カレー。
ふむ。
どうやらオムライスの出る幕はなさそうです。
まさに万事休すです。

こうしてどうしようもなく煮詰まったとき、まるでデルフォイの神託のごとく、
そのフレーズが僕の頭の中に響いたのです。

────明けましてオムライス。

こんなコミカルでキュートな新年の挨拶が他にあるでしょうか?
語呂がいい、リズムがいい、温かみがある、そして何より美味しそう。
こんな3拍子も4拍子もそろった挨拶、なかなかあるものじゃありません。
明けましてオムライス。
全世界の人々がこう挨拶したなら、世界平和も実現しそうな気がしませんか?

お誕生日オムライス。
ご入学オムライス。
ご卒業オムライス。
ご結婚オムライス。
汎用性の高さも素晴らしい。

そして2ヵ月後。
僕ら講師一同は、大きな声でこう言いたいわけです。

志望校合格オムライス!

3月には、ケチャップで桜の花を描いたオムライスをみんなで食べましょう。

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