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天国VS地獄

吉祥寺本校

こんにちは。
武蔵野進学セミナー吉祥寺教室の打江です。

『HEAVEN』 By Brian Adams
桜の時期は終わりましたが、
薄桃色の桜、水色の空を見上げていますとき、
いつの季節にも増して聴きたくなる歌です♪

思い出の『小道』。
今月上旬、新潟の実家へ帰りましたときのこと。
用事を早く済ませ、晴天の中、お花見会場へ散歩に出かけました。
「日本三大夜桜」の一つで有名な、地元のお花見。
その会場は、私の母校と隣り合わせで在りますので、
お花見会場への道は、私が中学三年間、毎日通った『小道』を歩くことになります。
舗装されていない砂利道、
右手にはフナ泳ぐお堀、
左手では高校の野球部が練習中、
頭上を覆う、木漏れ日とともに生い茂る木々の葉っぱたち・・・。
卒業してから何十年経ちました今でも、
その風景や辺りの匂いは全く変わっておりません。
変わったのは私だけ?
NO!その『小道』を歩いているときだけは、
自分がまだ中学生のままであるような、ピュアな気持ちになります。

さてそこでふと、目にとまったものがありました。
それは足元の草に埋もれ同化し、姿はひっそり隠れていますが、
たしかに私の瞳を捕えました。
『つくし』
一本!
桜やほかの春の花々のように鮮やかな色があるわけでもなく、
他の植物を寄せつけない”オーラ”を持っているわけでもなく、
それなのに、なぜかそんな地味な『つくし』を私は発見したわけです。
その感動と『つくし』を見ること自体が十年以上ぶりという興奮が相まって、
私はきょろきょろキョロちゃん~『つくし』を探し始めました。
驚きましたことに『小道』を進めば進むほど、
『つくし』が大量発生しているではありませんか!!
彼らはまるで”合唱団”か”オーケストラ”のよう。
『つくし』との予期せぬ再会・・・
そのとき私は、近年何か忘れていたものを思い出したかのような、
前向きな気持ちになれました。

ところで私の「オタク族」話はよくブログでお伝えしております。
その中には「漢字」もありましたね~♪
『土筆』
That’s 『つくし』.
それこそ正に『つくし』の健気な佇まい。
しかしこの『つくし』、『つくしん坊』という愛らしい名前もありながら、
別名を何となんとの『地獄草』といいます。
どうやらその根っこは地中深くまで伸びていくのだそうで、
それが『地獄』(HELL)と繋がっているようだからその名がついたとか。

『つくし』との再会を勝手につらつら綴っております。
ここまでお読みいただきありがとうございます。(__)
ここは『地獄』で閉幕ではなく、明るいフィナーレといかせてください。
『土筆』
土に筆がささり、まっすぐ『天』(HEAVEN)を向いてる凛とした風貌。
そこには『努力』や『向上心』という意味が隠れています。
いよいよ五月~みなさんの学校での一年はこれから。
『土筆』が根を張るように着実で弛まない『努力』、
『土筆』が空を見上げるように抱き続ける『向上心』、
みなさんが前向きにそうありますよう、願っています。

最後に、以前知り合いからお借りした、
黒澤明監督の映画
『天国と地獄』
(英題:High And Low)
全編モノクロ映画でありながら、
唯一、煙突から『天』に向けて流れ昇る煙だけが、薄桃色。
あのピンクの煙は一体、何を意味しているのだろう。
来たるゴールデンウイーク、もう一度この名作を鑑賞しようと思います。
皆さまもよいゴールデンウイークを♪♪♪

それではごきげんよう。

2016年9月以前のブログはこちら

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