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【理科】2023年度都立入試分析

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2023年度都立入試理科の分析です。

● 問題形式
完全解答の問題数が
2020年度 4問(平均点53.4)
2021年度 11問(平均点47.8)
2022年度 なし(平均点61.4)
に対して、2023年度は3年前と同じ4問でした。
2021年度と2020年度の各小問ごとの正答率を分析してみますと、完全解答の正答率が他の問題と比べて特別低いわけではないようですが、高くもならない傾向にあるようです。
したがって、完全解答の問題数が平均点に少なからず影響を及ぼしていると思われます。

● 大問1 小問
都立入試では分類する問題が度々出題されますが、問1と問5がそうでした。
知識を問う問題が中心で、ここで得点しておきたいところです。

● 大問2 レポート問題
過去には設問だけを読めば解ける知識問題も散見されましたが、今年はレポートをしっかり読んで内容を理解しなければ解くのが難しい問題が多かったです。

● 大問3 地学
天体の出題が予想されましたが、実際には天気が出題されました。
寒冷前線が通過したときについてはよく出題されていますので、過去問演習を通じて押さえておきたいところです。
雲の出来方や湿度計算についても同様ですが、完全解答なこともあり、失点しやすい問題でした。

● 大問4 生物
中2の内容が出題される場合、必ずと言っていいほど消化に関する問題でしたが、今年もそうでした。
最近の大問4では実験について考察する問題が出題されていましたが、今年はそれもなく、知識中心の解きやすい問題でした。

● 大問5 化学
昨年度に続いてイオンでした。
また、イオンの増減に関する問題が2年連続で出題されました。
化学・物理は正答率が低くなりがちですが、今年は計算問題もなく、基本的な内容が多かったので解きやすいほうだったと思います。

● 大問6 物理
昨年度が中3単元だったこともあり、今年は中2単元(電流)でした。
問3の計算問題は解きづらいものでしたが、抵抗の大小については過去に何度も出題されていますので、過去問にしっかり取り組んだ受験生にとっては見慣れた問題だったのではないでしょうか。

● 総評
大問2(レポート問題)について、前述の通りレポートにしっかり目を通さなければならない問題が増えてきている傾向にあると思います。
その分、大問1(小問)や大問4(生物)が解きやすい年であったと思います。

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