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おっさん達の活躍

武蔵小金井教室

武蔵小金井教室の石田です。

皆さんは年末に楽しみにしているテレビ番組はありますか?
大晦日は必ず毎年紅白歌合戦を家族そろって見て年越しを迎える、という家庭は今ではどのくらいあるのでしょうか。
紅白の視聴率は年々下がってきているようですが…

私は、大晦日ではないですが年末に楽しみにしているのが、TBSの「SASUKE」という番組です。
大型アスレチックをモチーフにしたセットを、芸能人やスポーツ選手に混ざって一般の人がゴールを目指していくという、一種のスポーツ観戦に似たような番組です。
私はスポーツに関して「●●が好き」と言うためには、選手の名前を10数名以上言えることだと思っています。
私はSASUKEの常連選手の名前は他のどんなスポーツよりも名前を言えます。次点ではバレーボールですが。
SASUKEの面白いところは主に3点。
1つ目は、スポーツ選手よりも一般人の方が好成績を出す点です。
オリンピックに出場するような選手が最初のステージで早々にリタイアし、一方で町の電気屋さんを営む40代男性が3つ目の種目のクリア直前まで進む、というような展開は珍しくありません。
毎回好成績を取る人たちの職業は体を使う職業として漁師、体育教師、消防士なんかは納得の行くところです。
しかし、先述の電気屋さん以外にも、靴の営業マン、配管工、エンジニア、塾の先生なんかもいます。
あまり体力自慢の職業ではないですよね。
2つ目は、選手同士で「競争」という概念がないことです。
SASUKEでは、毎回100人の選手が出場しますが、100人全員がクリアということもありうるのです。
オリンピックなどで行われる他のスポーツでは、大抵がタイムや点数を競い合ったり、場合によっては他人を蹴落としたり失敗を願ったりする場面も少なからずあります。
ですが、SASUKEではそれぞれの選手が「クリアするかしないか」なので足の引っ張り合いなどもありません。
そのため、各選手の団結力が他のスポーツよりも非常に強いと感じるのです。
最後に3つ目。これが私がSASUKEの沼に沈んでいった大きな要因なんですが、活躍している選手の年齢が30~40代が中心である点です。
普通、スポーツと言えば20代、種目によっては10代が最も活躍できることも珍しくありません。
ところがSASUKEでは、私と同じような幼稚園の子どもがいる40代のパパが、言い方を変えればいい年したおっさんが最前線で活躍しております。
仕事に励みながら家族の応援をその身に受け、年に1回たった2分弱のアスレチックに参加するために日々トレーニングを行う。
その情熱を燃やす姿に涙を禁じえません。これは10代の人にはなかなか伝わらないと思いますが、SASUKEの選手には年齢的な親近感が湧くのです。
ニュースで話題になるようなスポーツ選手は、幼い頃から有名なクラブチームに所属したり、様々なトレーニングを小さい頃から重ねてきたことでしょう。
そして20才頃に開花して活躍する。これは非常に素晴らしいと思います。10代の目から見たら輝かしい姿のヒーローに映るでしょう。
しかし、SASUKEは学生時代には運動が苦手な人も多く、老いの始まりかかっているおっさん達が活躍するのです。そんなおっさんの姿こそが、私の目から見て非常に魅力的に映るのです。

日置さん、漆原さんにこの文が届くといいなぁ……

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