小学校の英語の授業の今後について
武蔵野進学セミナーの高崎です。先日、小学校の英語の授業が今後どのようになっていくのかの研修会に参加をさせて頂きましたため、その内容の一部を紹介させて頂きたいと思います。特に現在小学5年生のお子様をお持ちの保護者様は必見です。
2018年・2019年は完全に新課程に切り替わる前の、先行実施期間となります。この期間は文部科学省で作成したWe Can というテキストを使い、年間50コマの授業を実施…という予定になっていたものの、授業時間を確保できない学校が続出し、従来の35コマでの実施となる自治体や全く実施をしない自治体など、この2年間の対応はバラバラな状態です。また、武蔵野進学セミナーのエリア内である東京都内でも対応はバラバラ。従来のHi ,Friends! のテキストをそのまま継続して使うところもあります。新課程が完全実施となる2年後の2020年の予定として…
①小学3・4年生は音声重視(現在の5・6年生の内容に近い)
②小学5・6年生で中1前半程度まで(3単現除く)→評価もする
③中1は疑問文からスタートしアルファベットの指導など最初の部分はなし
④中3後半に高校の内容が一部回ってくる
来年度に小学6年生となる現在の5年生は、先行実施期間が1年だけの状態で、新課程が完全実施になった2020年に中学1年生を迎えてしまうことになります。さらに先行実施の2年間は小学校ごとの差がある状態のため、今までの中学校のスタート時のような横並び状態ではなくなることになります。そしてこのテキストのYou Can ですが、実際に中身を見てみると文法的な説明は一切なく、ほぼほぼ絵本の状態になっています。以前に比べ、学校では文法的な説明が減っている傾向にありますが、今後さらにその傾向が強まることが予想されます。お子様が英語が苦手な状態になってしまった場合、単にお子様の「努力不足」「勉強不足」とは言いにくい状況になるかと思います。そして、早めに生徒さんの間の差ができる状態のため、中3の夏休みから挽回…ということも、今後はしにくくなってくるのかもしれないと感じております。また、中学入試を行っている学校の試験問題に英語を加えるようになった学校が、ここ3年間で10%→30%に増加しているということです。新課程で小学校の英語が完全実施となる時期にはさらに増えることが予想されます。
文面が長くなってしまいましたが、武蔵野進学セミナーではこの変化に迅速にしっかりと対応していきますので、ぜひお任せ下さい!