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カット

武蔵関教室

こんにちは。

武蔵野進学セミナーの石動です。

 

トゥルー、プリンセス、ハート、クッション。

いずれもダイヤモンドのカットの種類だそうです。

輝きが最も強くなるラウンドブリリアントカット、

指を長く見せるペアシェイプカットなど、

カットの仕方は目的に応じて選ばれるようです。

 

 

記号論では世界を認識するためのカットツールとして言葉を捉えます。

おぎゃーと生まれた赤ちゃんが「ママ」という言葉を獲得することで、

自分とママが別の存在であると認識し、自分とママを切り分けていきます。

言葉を獲得するたびにどんどん世界は切り分けられ、切り取られ、切り出され。

カット、カット、カットして残ったものが自分。

そうやって相対化して見つけた自分と、自己感覚からくる絶対的な自分。

自分という存在を言語化する試みはぜひ思春期にチャレンジしてほしいです。

 

 

塾の現場でもカットは日常茶飯事。

今日はどこからどこまで教えるのか、

目の前の生徒の様子を感じ取り、臨機応変に学習内容を

カットし成形していくのが我々プロの腕の見せ所です。

 

「部活の試合がダブルヘッダーで大変って言ってたけど、やっぱり相当疲れてるな」

「いつもすぐに答えてくれるのに今日はちょっと間があいたな。」

「目に力がないな。何かあったかな。」

 

事前に決められたカリキュラム通りに解き方を伝えるだけなら

ロボットでも可能です。

生徒の心身両面にアンテナを張って、生徒に今日ここで勉強できて

よかったと感じてもらえるような授業をしていきたいと思います。

 

 

さて、カットといえば人間関係を切ることもあるでしょう。

せっかくできた縁を切る理由のほとんどは自己防衛だと思います。

このまま関係を続けていけば辛い思いをする。

だったら切ってしまおう、と。

生命や尊厳に関わることならばそれも必要なことだとは思います。

 

ただ、ちょっとした行き違いや勘違いからカットに至ることも

あるかと思いますので、カットする際は一度自問してみる必要がありそうです。

 

 

何のためにカットするのか。

 

 

自己防衛以外の意味はあるか。

 

 

 

美しさを求めるダイヤモンドのカット。

世界を認識するための言語のカット。

効率よく勉強してもらうための学習内容のカット。

 

カットの目的は様々あれど、

それがネガティブであれポジティブであれ、

カットの痛覚は失わない人でありたいと思います。

 

 

つながり続けられるのが一番いいです。

 

2016年9月以前のブログはこちら

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