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アジサイとアジサイ

新川教室

こんにちは。

新川教室の吉田です。

 

最近アジサイをよく見かけるなーっと思っていた矢先、

はい、やはり宣言されましたねー、関東の梅雨入り!

(実際は「宣言」ではなく、あくまで「予報」らしいですよ、念のため)

毎年毎年感じるのですが、ほんとにアジサイの咲くタイミングと、梅雨に入るタイミングはリンクしますね。

そして、アジサイが枯れ始めると、呼吸を合わせるように梅雨が明ける––

季節との関連という意味では、これ以上ないコンビネーションではないでしょうか。

 

アジサイを漢字で書くと、紫陽花。

昔からなんとなーく引っかかっていたのですが、

「紫」はいいとして、なぜ「陽」という字を当てるのでしょうか?

アジサイといえば梅雨なのですから、

どっちかっていうと紫雨花と書くべきじゃないのか⁉︎

という、そこはかとなくどうでもいい疑問が湧き上がって、

梅雨時の曇り空のように、なかなか晴れてくれません。

 

そこで紫陽花に関するあれこれをググってみたわけですが、

いやー、あるもんですね、ちゃーんと答えが!

 

「紫陽花」という漢字は、もともと中国は唐の詩人、白居易(白楽天)が当てたもので、

その対象となった植物は、アジサイではなく、ライラックだったのではないかと言われているそうです。

そして、その漢字が日本に輸入される際、

その意味から “ガクアジサイ” のことだと勘違いされ、

紫陽花と書いて「アジサイ」と読むことになったようです。

 

日本原産のガクアジサイ––

アジサイのもつイメージとは裏腹に、

この種はなんと、その生長に、陽の光が必須なのです!

そりゃあ「紫陽花」の字を当てたくなるのも頷ける。

だから、この時点ではまだ強ち間違いとは言えないのです。

 

事態をややこしくするのは、“ホンアジサイ” の登場です。

ガクアジサイが品種改良されたもので、

我々のイメージする梅雨時のアジサイがこの種なのであり、

ガクアジサイとは対照的に、日光を浴びすぎると枯れてしまうのです!

 

つまりホンアジサイは……

陽を浴びすぎると枯れる!

=梅雨と相性が良い!

=「梅雨といえばアジサイ」というイメージの定着‼︎

=紫陽花という当て字の違和感‼︎‼︎

 

とまあ、このように見事な論理的整合性をもって、僕の疑問の曇りは取り払われたのでした。

あー、すっきりした。

 

 

さて、文科省のみなさん、いかがでしょう?

今後は、ガクアジサイに「紫陽花」を、

ホンアジサイに「紫雨花」を当てることにしませんか?

 

 

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