無限にあるのに全然見つからない!
こんにちは。新川教室の佐々木のぶです。
みんな大好き素数のお話です。
素数が無限にある事はもう既に遺伝子レベルで刷り込まれていますよね。
紀元前3世紀にはユークリッドの「原論」で証明されているそうです。
21世紀に入ってから 連続する2つの自然数が互いに素 になる事を利用した
ユークリッドの「原論」の証明にも比肩するシンプルで分かりやすい証明が発見されました。
互いに素、とは最大公約数が1になる整数の事です。
連続する2つの自然数は互いに素 になるのですが、何故か自分はこの事が大好きなので
この事を利用した素数の証明にはテンション爆上がりです☆
2×3=6
で6の素因数は2と3です。
6に1を足した7は6と互いに素なので7には2と3以外の7が素因数として新たに含まれる事になります。
6×7=42
で42の素因数は2と3と7です。
42に1を足した43はやっぱり42と互いに素なので2, 3, 7とは異なる43という素因数を持ちます。
といった感じでどこから始めても永遠に続けられます。
こんな感じで素数は無限にある訳です!
無限にあるんだから 頻繁に出会いそうなものですが、素数が全然出てこない区間を作る事が簡単にできちゃいます。
作り方は簡単です。(♪テッテレテレテレテッテッテー)
用意するもの:2から11までの自然数、かけ算、足し算、できれば因数分解
1)2から11までの自然数を全部かけ合わせてよく計算します。
2)1)の答えに2を足してよく計算します。
3)同じように1)の答えに3,4,・・・11を足してよく計算します。
4)計算したものがこちらです。
39916802、39916803、39916804 ・・・ 39916811
実食!)
39916802は少なくとも2で割り切れます。
39916803は少なくとも3で割り切れます。
39916804は少なくとも4で割り切れます。
・・・
39916811は少なくとも11で割り切れます。
これで10個連続して素数が出てこない区間を作る事ができました!
こんな感じで11までと言わず1億とか1兆とかまで同じ操作をすると
連続で1億とか1兆個素数が出てこない区間が作れます。
ちなみ連続する1兆までの自然数を全てかけ算する訳ですから その結果出てくる数は
ほぼ無限大と言っていいレベルの巨大数になりますね。
という事で今回は素数に関するお話でしたー。
ではー
のぶ