新着情報

令和6年都立入試問題分析~数学

三鷹教室,中町教室,吉祥寺本校,新川教室,武蔵境教室,武蔵小金井教室,武蔵関教室,田無教室,教室ブログ,入試情報ブログ

武蔵関教室の高柳です。

今回は今年度の都立高校入試の数学(共通問題)について、所感をお話ししていきます。

 

【全体】

例年と変わりのない出題形式でした。

後述しますが、例年正答率が2%~3%程度になる大問4、大問5の最後の問題が非常に簡単になっていましたので、全体としては平均点が上がるのではないかと思っています。

ムサシンの塾生は、毎年都立平均の15点~20点ほど高く得点できていますので、多少難易度の設定が変わっても安定して結果を出すことができると思います。

いずれにしても都立入試の数学は戦略的に得点を積み重ねるトレーニングが非常に重要です。

気になる方は学校の先生やお近くの塾の先生にぜひ聞いてみてください。

 

以下、各大問について記載します。

 

【大問1】小問集合

問7に新傾向の「データの分析」が初めて出題されたものの、定期テストレベルの問題であり、他の問題も例年と変わりがなかったので、きっちり準備ができた生徒にとっては満点46点がゲットできたでしょう。

 

【大問2】式の利用と証明

今年も変わりのない出題形式でした。

問1は条件を把握できれば答えの出せるものでしたし、問2も2つの台形の面積が等しいことを証明する問題でしたので、面積公式に従って立式ができれば比較的容易に得点できたと思います。

 

【大問3】関数

今年は放物線が出題される可能性が高い年でしたが、想定通りでした。

問1、問2ともに例年通りで得点ができたと思います。問3は座標を文字で置き、面積で立式するという典型問題のように読めるのですが、それとは少し異なる展開でしたので、標準的な問題の演習のみの生徒さんには対応が難しかったことと思います。

 

【大問4】平面図形

例年通りです。

問1が若干難しかったかと思いましたが、その他は順当に得点できたと思います。

また問2の②は先述の通り例年正答率が低い問題であり、志望校によっては対策にあまり時間を割かないこともありますが、今回は相当の易化となりました。

ここまでの変化は原因の分析が必要ですが、やはり定期テスト~入試標準レベルの問題はどの生徒さんもトレーニングを積んでおくと今後数学での得点アップにつながると感じています。

 

【大問5】空間図形

例年通りでしたが、問1は空間内での線分と平面の垂直関係を正しく読み取る必要がある問題でした。

問2も今年は易化しており、四角錐の体積を求めるだけの平易なものでしたので、この問題に手を出した生徒さんは正解できた方も多くいるのではないでしょうか。この問題もトレーニングをすることで得点アップの効果が期待できそうですが、今回のような問題のための対策では心許ないので、やはりかける時間に対しての得点を考えると、個々の生徒さんの状況次第になると思います。

 

以上です。

今回は令和6年度都立高校入試の共通問題の数学についてお話ししました。

ありがとうございました。

2016年9月以前のブログはこちら

ページトップへ