令和8年都立入試問題分析~国語
2026年度都立入試国語の分析です。
過去5年間の国語の平均点は以下の通りで、例年5科目の中では毎年高いです。
R7 75.0点/R6 75.9点/R5 80.8点/R4 68.8点/R3 72.5点
【大問1 漢字の読み】
例年通り、易しめですが、「遵守」はだいぶ昔も出題されており、正答率があまりよくなかったようです。
「臨む」「均衡」は「いどむ」「きんかく」などで間違えやすい漢字ですね。
【大問2 漢字の書き】
難易度的には普通でした。「観覧」は一つ一つの漢字は知っていても、「カンラン」という言葉に結びつかず書けなかった生徒が多かったようです。
書きの問題に関しては、間違えやすい同音異義語が出たり、馴染みがない言葉でも前後の文脈から推測できたりするものが多いですが、今年はありませんでした。
【大問3 小説文】
例年通りの難易度だったと思います。去年は小学生が自然や動物と触れ合うという分かりやすい話でした。
今年も父と息子のカワセミを通してのふれあい(?)を描いたもので、読みやすかったのではないかと思います。
毎年必ず1問は出る「この表現について述べたもの」という問題も、比較的わかりやすいものでした。
ほぼ毎年誤答に出てくる、『説明的に/論理的に』などはここ最近出ておらず、もう出ないのかもしれません。
【大問4 論説文+200字テーマ作文】
苦手とする生徒が多い分野ですが、傍線部の前後(の段落)あたりで答えがわかるというのは例年通りでした。
毎年出ている「○段落の役割」を答える問題も、選びやすかったと思います。
「人と対話することで新たな創造が生まれる」というような内容でしたが、比較的読みやすい内容でした。
テーマ作文も「対話による創造」がテーマとなっており、具体的な体験や見聞が作れれば書きやすい年だったと思います。
【大問5 融合文】
今年は文章が3つに分かれていて、A:雅楽に関する対談、B:世阿弥に関する文章、C:古文&現代語訳でした。
実際の文章に関する問題は問1,3の2問だけで、
問2は助詞「と」の用法、問3は古文と現代語訳を見比べて同じ意味の部分を抜き出す問題、
問5は「現代仮名遣い」の問題でした。仮名遣いの問題は3年ぶり。
時間が足りない生徒でも3問は文章を読まずに解けるので、得点率も高かったように思います。
【まとめ】
全体を通して難易度は去年と変わらなかったように思います。
文章を読まずに解く、という方が増えていますが、小説文でも論説文でも、
話の流れをつかんでいきながら問題を解いていくことが正解への一番の近道となりますので、
文章をしっかり読むという習慣を今のうちからつけていくことが大切です。