令和8年都立入試問題分析~理科
令和8年度 都立高校入試 理科 問題分析
1 小問集合
今年は基本的な内容が多く,解きづらい問題はない印象。分解者のような過去に何度も出題されている内容の問題がある中で,クエン酸のような都立入試では珍しい内容の問題もあった。
2 レポート形式
レポートをあまり読まなくても解けるような知識問題が半分,レポートに沿って計算していく思考問題が半分でバランスが取れている印象。
3 地学
近年の都立入試では,大問3以降は実験・観測が長文化している傾向にあるが,今年はそれが短く,すぐに各小問の文章に辿り着ける構成であった。これは大問4以降も同様であった。
今年の単元は天気であったが,過去に何度も出題されている内容で,解きやすい印象。
4 生物
今年の単元は人体で,問1は過去に何度も出題されている。一方で,問2のグリコーゲンは(定期試験では頻出だが)都立入試では珍しい内容。また,問3は近年では考察や検証の問題が多いが,今年は知識問題。ただ,心臓の血液の循環に関する問題は(定期試験では頻出だが)都立入試では出題されることは少ない内容。
5 化学
前半は電気分解,後半は電池に関する問題というのは都立入試でよくある構成。内容も定期テストレベルの基本問題が多く,難しい計算問題もなかったので,電気分解や電池の仕組みを理解していれば容易に全問正解出来たと思われる。日頃の学習では用語の暗記だけでなく,仕組みを理解することを心掛けたい。
6 物理
近年,大問6で水圧・浮力が出題されることはなかったため,戸惑った受験生もいたのではないだろうか。過去問演習だけでなく,過去問に出題されていない内容にも取り組んで,学習する内容が偏らないようにすることが重要。また,問2は状況を把握することが難しく,問3も情報が多いので苦手な子にとっては解きづらい内容であった。ただ,問3は出題ミスによる全受験生への加点があったので,平均点は上がると思われる。
【総評】
過去問であまり出題されていない内容が散見されたので,偏りのない学習が出来たかどうかを問われた入試といえる。また,完全解答の問題が多く,基礎知識が曖昧な受験生は得点しづらかっただろう。一方で,しっかりと準備した受験生にとっては,解きやすい内容であった。