新着情報

2026(令和8)年度都立入試問題分析~社会

三鷹教室,中町教室,入試情報ブログ,吉祥寺本校,教室ブログ,新川教室,武蔵小金井教室,武蔵関教室,田無教室

<2026(令和8)年 都立入試(社会)>    

 1問5点×20問=100点(解答数:合計41)

うち、説明問題3問(各問それぞれ65~95字程度<模範解答>)

完答問題8問(解答数:合計28)

<近年の平均点>

2025(令和7年)年度:59.9点

2024(令和6年)年度:55.5点

2023(令和5年)年度:55.6点

2022(令和4年)年度:49.2点

2021(令和3年)年度:54.6点

最近5年間平均点   :55.0点

最近23年間平均点      :57.7点

 <1>地理・歴史・公民の小問集合(5点×3問=15点):<解答数:3>

問1)地形図の読み取り(写真撮影の場所を地形図内で特定する問題)

問2)歴史用語の選択

問3)公民用語の選択

・地理、歴史、公民から1問ずつの小問集合で例年通りの出題。どれも基本的な問題で完答すべきレベルだった。地図記号はある程度覚えなければならないが、今年度に関しては「郵便局」を理解してあれば十分で、等高線など複雑な地図の読み取りも不要であり、各選択肢にある距離を表す目盛りを利用して解答を導く問題であった。

 

<2>世界地理(5点×3問=15点):<解答数:8>

問1)条件に当てはまる地図上の都市と雨温図の選択

問2)地図上の国とその国の特色を選択

問3)資料・統計の読み取り

・出題形式は例年通り。世界地理が出題される大問2は難易度が高い年度も多いが、今年度は全て完答問題であったものの、基本事項や過去に出題された内容も多く、難易度は高くなかった。国の特徴と位置をきちんと理解することが重要である。

 

<3>日本地理(5点×3問=15点):<解答数:6(うち説明問題1)>

問1)地図上の都道府県とその都道府県の特色を選択

問2)統計、資料の読み取り

問3)資料の読み取りによる記述問題(模範解答:65字程度)

・例年通りの出題形式。都道府県の特徴と位置をきちんと理解することが重要。記述問題も過去に類似問題が出題されており、問題文をきちんと読み、「変化」を「共通点に着目」して書けていれば、点はもらえる。

 

<4>歴史(5点×4問=20点):<解答数:14(うち説明問題1)>

問1)古代~中世の年代整序

問2)中世~近世の年代整序と場所の特定

問3)資料の読み取りによる記述問題(模範解答:65字程度)

問4)近現代の年代整序

・例年通りの出題形式であり、過去にも出題された知識ばかりで易化した。年代整序問題が「飛鳥~鎌倉時代」「室町~江戸時代前期」「大正~平成時代前期」と時代の区切りが大きく、細かい年代に関する知識は不要であった。ただ、問2は年代整序に加え、歴史的出来事と地図上の位置も結びつけなければならない設問の為、他の設問と比較して正解率はやや低くなりそう。都立入試の歴史は地理・公民と比較して出題内容や形式がオーソドックスなので、ぜひとも得点源としたい分野である。

 

<5>公民(5点×4問=20点):<解答数:4(うち説明問題1)>

問1)基本的人権

問2)経済(財政)分野のグラフと文章の読み取り

問3)衆議院の優越

問4)資料の読み取りによる記述問題(模範解答:95字程度)

・問1の「基本的人権」、問3の「集議院の優越」と都立定番の出題内容。問2の経済分野の問題も日本の現状をふまえ、頻出事項の「財政」からの出題(租税、社会保障制度なども頻出)。ただ、このパータンの設問は過去にも類似問題が出題されている為、過去問を解いていれば正解は容易であった。

 

<6>地理・歴史の融合問題(5点×3問=15点):<解答数:6>

問1)歴史的出来事と地理的特徴から地図上の都市の特定

問2)年表と文章を読み取り年代を特定

問3)グラフと文章の読み取り

・例年、地理・歴史・公民の融合問題だが、今年度は問1が地理・歴史融合、問2は歴史、問3は地理の問題であった。問1は完答問題であり、かつ内容が世界史分野であること、問3は参考とする文章が読み取りにくい箇所があることから、共に正解率が低い模様。

  

<コメント>

・社会は平均点が発表されるようになった2003年以降、23年間の平均点が5科で1番低く、57.7点となっている。平均点が60点を超えたのは2005年、2006年、2008年2018年のわずか4度しかない。そうした中、今年度、難易度は昨年度より易化し、2018年以来8年ぶりに平均点が60点前半になりそうである。しかし、このレベルの問題であれば、ムサシンで社会を受講している生徒なら、80点代をとることはそれほど難しくはないと思われる。

 ・都立の社会は長年にわたり、問題数は20問である。しかし例年、完答問題が選択問題の半分近くを占め、今年度の合計解答数は41であった。これによって例年、平均点が下げられている。また、説明問題は3問(かつては4問)出題される。それぞれ65~95字程度の記述(模範解答上)が求められており、知識力だけでなく、記述力も必要である。さらに、都立の社会は、他の道府県の入試問題と比較すると、地図・資料・グラフ・統計データなどの読み取りが非常に多いのも特徴である。社会科の知識に加えて、その知識と資料を組み合わせる能力や、資料から必要な情報を抜き出す読解力も必要となる。

 

※)都立入試の平均点が上がる要因

「入試問題の易化」は当然あるが、社会科に限らず、近年「学力下位層が都立受検をせず、私立(特に単願)に流れていること」

もあげられる。

 

 

2016年9月以前のブログはこちら

ページトップへ