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【英語】2023年都立入試問題について その1(大問1と2)

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こんにちは。武蔵境教室の K o g Aです。

今年の都立入試・英語について、どんな問題が出て、どんな傾向があったのか等々をつらつらと書いていこうと思います。
大問毎に気になった点をあげていくので、問題を片手に読むと分かりやすいかもしれません。
下のURLから見ることができます。

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/ability_test/problem_and_answer/files/release20230221_09/eng_mondai.pdf

【平均点】
例年通りの出題傾向です。

ちょこちょこ難しめの問題が出たくらいで平均点も去年とそう変わらないと思われます。
去年の平均点が61.1点だったので、今年の平均点は60~65点に収まると思います。

 

【大問1】リスニング問題です。

4問が記号の四択問題、1問が記述問題の全部で5問(20点)です。
記述問題は得点するのがなかなかに難しいので、記号問題の4問を正解して16点取りたいところです。
都立入試のリスニングは対話文と質問を2回聞けるので、1回目で質問の内容を把握して2回目の対話文で答えを見つけることが容易です。

今年はA問題の対話文2の正答率が他の問題に比べて低くなっていました。
その理由は、

質問:What was John doing at one o’clock? (1時にジョンが何をしていましたか。)

これを聞いて生徒達は2回目の対話文で”one o’clock”に注意して聞こう、と思ったことでしょう。

対話文にて
Satomi: …(略)…at one o’clock.
John: After I ate lunch, I went to the library. (昼食を食べた後に、図書館に行ったよ。)

どう考えてもジョンは図書館に行ったのですが、この問題を間違えた生徒は「昼食を食べた」という選択肢を選んでいました。
“ate lunch”という部分だけに注意が向いてしまい、その後の主節の部分が耳に入らなかったのだと思います。

リスニングの指導をするときには、この例を挙げて最後まで集中して聞くことの重要さを伝えることができるのかなと思います。

 

【大問2】
図表・グラフの読み取り問題と英作問題です。
英作(12点満点)に関しては、授業中に徹底的に対策をするので入試本番では10点以上取れるようになります。

ここ数年で一番得点し辛くなったと感じるのが図表・グラフの読み取り問題です。
英語力というよりは国語力とか、情報処理能力が問われています。
大学入試の共通テストに寄せてきているのかもしれません。

今年の問題では、問1がなかなかの難問でした。ただでさえ表の読み取りが大変なのに、設問部分に引っ掛けがあったからです。

本文:Shall we visit the (      ) first? (最初に〇〇を訪れませんか。)
If we do that, we can enjoy hot springs at the end of our one-day trip. (もしそうすれば、日帰り旅行の最後に温泉を楽しめるよ。)

という穴埋め問題でした。

“first” 最初に訪れる場所を答えなければいけないのですが、”enjoy hot springs at the end of our one-day trip” (日帰り旅行の最後に温泉を楽しむ)の部分を見て、温泉と答えてしまった生徒は多かったと思います。

冷静に考えれば間違えなさそうですが、本番の急いで読んで解いているときにそこまで気が回らない…ということはよくあることです。

問2・問3は簡単な問題だったので、差がつくとすればこの問1だったのだと思います。

 

 

長くなったので大問3と大問4については、また今度書きます。

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