読解力とは?
武蔵野進学セミナー・武蔵境教室・新川教室・吉祥寺本校の沼尻です。
面談をしていると「うちの子、読解力がなくて…」と訴えられることが多々あります。
そこで、読解力とは何か、私の考えを述べてみたいと思います。
読解力とは、文章を読んで、その内容を理解し、解釈する力です。読解力には、以下の3つの要素があります。
1.理解力:文章の意味を理解する力
2.解釈力:文章の意味を自分の言葉で説明する力
3.批判的思考力:文章の内容を客観的に評価し、問題点を指摘する力
一般的には1.のことをさすことが多いですね。
では、「文章の意味を理解する」ためには何が必要なのでしょうか。
まず第一に語彙力です。
文章に書かれている言葉の意味がわからなければ理解できないからです。
次に一般教養です。
これがないと、「例に挙げられているこれはこういう【ことだ】」という理解ができないからです。
最後に一般常識です。
これがないと「人はこういうときにこう感じる【ものだ】」という判断ができないからです。
したがって、読解力をつけるためには、語彙力をつけ、一般教養・常識をみにつければよいということになります。
よく、本を読む子は国語ができるといいますね。
私は、本を読めば言葉を覚えられる、漢字が読めるようになる、こういうときに人はこう感じるんだというモデルケースにふれることができるので、一般論としてこれは正しいと思います。
ここで難しいのは、語彙力は言葉の辞書的な意味を知ることではないということです。
あるケースにおいて、この言葉はこういう使われ方をするという、言葉が使われる規則性を知ることが必要なのです。
この経験も読書をしていれば必然的に身につきますよね。
ということで、読解力は一朝一夕に身につくものではなく、中3になってから1年間でどうにかなるものではありません。
では塾に行っても無駄かというとそんなことはなくて、読解力は身につかないけれど解法を覚えることができるからです。
つまり、文章の内容はわからないけれど正解は出せますよ、と極論するとそういうことです。
具体的には…ぜひとも授業を受けて味わってみてください。
おまけ
いまから10年ほど前に書いたブログにここらへんをより詳細に書いたものがありました。
参考までにどうぞ
国語について①
国語について②
国語について③