♪白鳥の”池”
こんにちは。
武蔵野進学セミナー吉祥寺教室の打江です。
今週月曜日のことですが、井の頭公園へお散歩に出かけました。
時はすでに日も暮れかけ、先月まであんなに華やかに咲いていた紫陽花も、
”夕暮れどき風”な佇まいで色褪せ枯れておりました。
弁財天裏でしたでしょうか、そのほんの一角の人陰、
人目を忍ぶかのように完全な姿で咲いていた最後の紫陽花。
太陽の光などもう浴びられないお時間帯にもかかわらず、
そこだけがポッと不思議な光を放っているかのように映りまして、
それはそれはとても幻想的でありました。
そういえば!と思い出しましたのが『スワンボート』。
井の頭公園では日中『白鳥のボート』に乗ることができ、
閉園時は”彼女たち”がおりこうさんに列になり並んでいます。
その中、たった一羽だけ存在する『眉毛スワン』。
こちらが羨ましくなるほど、くるんとカールまつげの白鳥がメスなのに対し、
こちら黒一点キリッとお顔の『眉毛スワン』はオスなのでそうです。
いつかその貴重な『眉毛スワン』にお目にかかりたいものですね♪
さて、夏休みまであと一カ月。
私にとって夏といえば何が楽しかっただろうと、
思いを巡らせ公園散歩を楽しみました。
その昔『スワンの涙』(主演は宮沢りえさん)というドラマが放映されていたのをご存知でしょうか。
こちらは当時、小谷実可子選手でお馴染みの『シンクロナイズドスイミング』がテーマで、
宮沢りえさんのライバル(悪役令嬢でいじめ役)が武田久美子さんでした。
※2017年~『アーティスティックスイミング』に改名。
輝かんばかりに美しく眩しい宮沢りえさんへの憧れはもちろん、
私の田舎にはその環境がなかった『シンクロナイズドスイミング』にもたいへん興味を抱いた私は、
心に情熱を秘め近所にありました屋外市民プールへ通い詰めたものです。
炎天下、午前3時間の陸上部練習を終えてからの~午後3時間ソロ・シンクロ特訓。
プールの水深は自分の身長以上の所もあり、
”独学”の私はたいした技はできませんでしたが、
逆さまでピンッと脚を水上に上げる練習にはちょうどよい仕様になっておりました。
毎日午後1時を過ぎますと、学校のお友だち『イワシくん』が
(岩崎さんという女の子のニックネーム)私の家の前にやって来ます。
2人自転車で”聖地”に向かい、プール終了まで飽くことなく個々黙々とシンクロ練習に励みました。
『スワンの涙』で観たシンクロ技を思い出し真似をして、一つでもできるようにと。
このようにその日の特訓を終えますと、必ず寄り道をしましたのが小さな駄菓子屋さん。
店内は古くて薄暗いのですが、そこはなぜか温かみのある空間で、イワシくんとの憩いの場でありました。
お腹を空かせた私たちは、特にその日のシンクロ練習の話をするわけでもなく、
静かに(いや、厳かに!)「うまい棒」「よっちゃんイカ」などを食したものです。
ようやく帰宅。
これが私の夏休みルーティンでした♪
ところで、あっという間に6/21夏至が過ぎていきましたね。
夏の盛りはこれからですが、徐々にお昼間の時間が短くなることを考えますと、
毎年のことながらちょっぴり淋しい気持ちになるのは私だけでしょうか。
しかし灼熱の夏、その先にはイワシが美味しい季節がやって参ります。
その頃空を見上げれば、涼しげなイワシ雲なども見られるようになり、
夏とはひと味違った趣を感じられる季節の到来。
『魚』+『弱い』=『イワシ』。
小ぶりな彼らには鯛のような華やかさはないものの、
先日見かけた井の頭公園の紫陽花のように、ふと気づきましたらひっそりと、
いつも私たちのそばに寄り添ってくれる水玉模様の謙虚で愛しいお魚。
『スワンの涙』と言いますけれど、
同じくらい愛らしい『白鳥』は、悲しいとき涙を流すのかな???
こんなことを考えながら、
人間の意思とは関係なく廻りゆく季節に、
滑らかに『シンクロナイズ』しながら生きていきたいなあ、
そう私は、今静かに感じているのでした。
☆皆様にとって、思い出に残ります夏を☆
それではごきげんよう。