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「勉強ができない」に対する答え

武蔵小金井教室

こんにちは。武蔵野進学セミナー武蔵小金井教室の日高です。

 

今日は、私が普段からぼんやりと考えていることを書きたいと思います。

 

よく、生徒たちから、「どうやったら勉強できるようになるか」という質問を受けます。

漠然とした質問だなあと思いつつも、これに対しては私の中ではっきりとした答えがあって、

結論から言うと、「いつまで経っても勉強はできるようにならない」が私の持論です。

 

なんてことを言うんだ、、と思ったそこのあなた、落ち着いてください。

それにはきちんとした理由があります。

 

例えば、あなたが何か新しくスポーツを始めるとしましょう。

私は中学時代バスケットボール部だったので、バスケを例に考えてみます。

 

初めは、ドリブルやシュートの仕方はおろか、ルールなどもわからない状態から始まります。

右も左もわからない初心者の頃は、シュートが入った!とか、フリースローを決めた!とか、

それだけでも十分嬉しく感じるものです。

 

しかし、バスケを始めて一年や二年経つとどうでしょう。

ドリブルできるのは当たり前、シュートなんか決めて当然のものになります。

 

最初は、「そもそもどう打てばシュートが入るか」というものだった課題が、時間とともに、

「より正確にシュートを打つには自分のフォームをどう改善するのがいいか」という課題に変化していきます。

 

つまり何が言いたいかというと、「課題の難易度は、自分の習熟度に応じて常に変化する」ということです。

 

これを勉強に置き換えてみましょう。

初めは「公式や文法を覚える」「解法を理解する」といったものだった課題は、

「覚えた公式をどう使えば解けるようになるか」「どうすればもっと速く解けるか」などの課題に、

徐々に変化していくようになります。

 

自分が今いるステージに応じて、課題の内容や難易度は変わります。

「ここまでできるようになればクリア」といった明確な目標は存在せず、

できるようになった分だけ「もっとできるようになるには」という課題が生まれ続けます。

 

だからこそ、「いつまで経っても勉強はできるようにならない」なのです。

 

初めはルールも知らなかったバスケですが、三年経ち、引退していざ振り返ってみると、

「あの頃よりは上手になったな」とふと思ったものです。

 

勉強も同じ。道中でこそ、できるようになっている実感は湧かないものですが、

いつか改めて今を振り返ってみると、「あの時よりはできるようになってるな」と思うでしょう。

 

すぐに成果が見えない努力を続けることは時に苦しいですが、

その過程が実を結ぶ瞬間が必ずきます。諦めずに、一緒に頑張りましょう。

 

日高

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