アパルトヘイト
こんにちは、武蔵関教室の高柳です。
南アフリカ共和国が国の政策として行っていた人種差別政策「アパルトヘイト」をご存知ですか。
白人は産業が盛んで環境の良い場所に住み、黒人は不便で環境の悪い場所に住まわされました。もともと良い場所に住んでいた黒人は強制移住。
さらに公共の施設(バスやトイレなど)も黒人・白人で区別されており、黒人・白人同士の恋愛や結婚も禁止。こんなことが堂々と法律として定められていたなんてとんでもない政策です。しかしこの政策は1994年という最近になるまで約46年間続けられていました。
そのアパルトヘイトと戦い、撤廃を実現した人物がネルソン・マンデラです。
彼はその活動のために終身刑となり、1962年8月5日に逮捕され、以来27年間ものあいだ劣悪な環境の中で投獄されました。
しかし、彼はその信念を保ち続け、1990年に釈放された後もアパルトヘイト撤廃に尽力し、1993年にノーベル平和賞を受賞、そして1994年に第8代大統領となったのです。
大統領としての仕事は様々ありますが、彼は特に全人種の融和を目指した「国民統合」に大きな功績を残しました。
残念ながら2013年12月5日に95歳で亡くなりましたが、今でも彼の功績は語り継がれています。
ちなみに彼のミドルネームは「ホリシャシャ」で、「トラブルメーカー」という意味だそうです。
ではまた次回。