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ちょっとずつ

新川教室

こんにちは

麻生です。

みなさんは、「勝 海舟」って人物をご存じですか。

超有名で、歴史の教科書にものっています。

西郷隆盛と話し合って、江戸城周辺での戦争をくいとめ、

江戸の人々が戦火に巻き込まれるのを阻止した人です。

だからなにかって?

今日は、この人物のことをもう少し語りたいのです。

生粋の江戸っ子です。

下級武士の家に生まれて、とても貧しい生活でした。

お父さんがあまり働かなかったからですが、

でも、このお父さん、テレビドラマの主人公になるくらい

面白いキャラをしていて、家族からも、近所の人からも

とても愛され、慕われていたのだそうです。

そんな、貧しくとも暖かい家族に囲まれて

すくすく育った海舟は、ものすごい努力家に成長しました。

青年の彼は、先生から蘭学の教本(オランダの、いわば当時最先端の学問書)をすべて

借りて、それらを全部丸写ししたそうです。

しかも、2回も・・・。

1セットは自分の勉強のため、

もう1セットはそれを売って、お金を儲けたそうです。

しっかりしてますね。

その後、猛烈に蘭学に励み、その見識の高さと、貧しい中でも

明るく生きてはぐくんだ人間性が認められ、

どんどん出世していき、とうとう日本初の海軍大将にまでなっちゃったんです。

さらに、下級とはいえ武士の出です。

武道も超がんばりなした。

お父さんもそうですが、直心影流っていう剣術の達人です。

免許皆伝ってやつです。

昼は勉学、夜は剣術修行。

木刀を振り続けて、疲れたら瞑想・・・その繰り返しを日が出るまで

ほぼ毎日続けたそうです。

いつ寝たのでしょうか?

さすがにこれはおおげさだと、私は思っています。

でも、超がんばり屋だったのは間違いないでしょう。

それだけがんばって身に着けた剣の力を、海舟は生涯1度も使わなかったそうです。

それどころか、命の危機に面しても、刀を抜くことができないように自ら細工していたそうです。

不思議ですよね。なんで?

人を傷つけたり、ましてや命を奪うために剣術修行をしていたのではなく、

あくまで心を磨くため・・・ですって。

それで殺されちゃったら、それはそれで自分が未熟だったんだから仕方ない・・・

だそうです。

なんというか・・・すごいっていうか・・・本当かな?

本で読んだんですがね、ちょっとカッコよく書きすぎ・・・。

私、正直ちょっと疑っています。

でも、あの坂本龍馬が、海舟の家に乗り込んできたっていう話は本当らしいですよ。

もちろん、一緒に遊ぼ!ってわけではありませんよ。

その時の龍馬にとっては、海舟の思想が気に入らなくって、

がまんできないから、1度じかに会って話してみよう・・・。

もし、話の折り合いがつかなかったら、その時は斬ってやろう・・・。

本気でそう思って龍馬は乗り込んで来たのです。

龍馬も北辰一刀流の免許皆伝です。

どっちが強いか興味深いところですが、命のやりとりです。

軽々しくそういうことを言ってはいけませんね。

そもそも、海舟自身も龍馬の本心を十分察したうえで

けっこう簡単に龍馬をむかいいれたそうです。

なんて心が強いんでしょう。

で、結果、どうなったかというと・・・

龍馬はそれ以来、海舟のことを先生と呼び、尊敬したそうです。

これは紛れもない事実だそうです。

さっきの西郷にしても、龍馬にしても

いったい、どんな話をしたのか・・・。

超大物の二人の心をがっちりつかんじゃった。

やっぱりこの人すごいんだな・・・と思うのです。

どれほど磨けばこれほどまでになれるのでしょう。

なんでこんな話したかって、

正直自分でも分からないのですが、

決して、だからみんなも海舟のように努力しようぜ!!

な~んて言うつもりは全くありません。

だって、私自身こんなに努力してませんし、これからも

こんなに努力するつもりもありません。

偉そうに言うことではないのですが、

無理で~す。

でも、でも、海舟の十分の一くらいの努力でもしたら、

私でも少しは今よりよくなりますかね~?

だったら、ちょっとはがんばってみようかな~・・・

くらいの気持ちはあります。

ほんとに、ほんのちょっとずつ、ちょっとずつ・・・

がんばりま~す。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

この人、直心影流っていう剣術の達人でもあるのです。

 

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