作文における創造力
こんにちは。
武蔵野進学セミナーの石動です。
もうすぐ夏休みですね。
学校の宿題の定番といえば読書感想文と自由研究ではないでしょうか。
小五の私はおじいちゃんの知恵を借りて、
ペットボトルを改造して魚をつかまえる道具を自由研究として提出し、
見事に賞をゲットした記憶があります。
マンガは読むけど本を読まない私にとって、
読書感想文とは、
あらすじを写し、いかにうまく改行して原稿用紙を埋めるか、
その技術を高めるためのものでした。
そして最後に「おもしろかったです。」と書いて終える。
なんとも味気ないというか、意味がない。
提出することに意義がある。
そんな程度のものでした。
高校大学と進むにつれて読書感想文とはおさらばできていたのですが、
あるとき目にした興味深い論文タイトル。
「作文指導に見る個性と創造力のパラドックス -日米初等教育比較から-」
(渡邉雅子 2001)
私の読書感想文のしょうもなさは教育のせいだったのか!!
日米の作文指導はどう違うのか!?
好奇心を大いに刺激された私は一気にこの論文を読み切りました。
ここで扱われているのは作文であり、読書感想文ではないのですが、
「自由に書けと教師に指導された生徒の作文は大変似通っていた」という記述は
実体験からも納得できました。
このパラドックスの原因は、日本の教師が「個性」や「創造力」という言葉から
思い浮かべるイメージがアメリカの教師とは違っていることが原因であるとの分析が
目から鱗で、今でもお気に入りの論文になっています。
どんなイメージの違いがあるのかはぜひ論文をご覧ください。
型を身につけることが創造力につながる。
華道でも大事にされている考え方ですね。
お花生けたことないですけど。。。
最後に私が担当している小学生の作文をご紹介。
(冒頭部分のみ抜粋)
この世界には奇病が存在する。
それも一つではない。
鉱石病や動物病、花咲き病など、その種類は様々だ。
しかし、これらにはすべてある共通点がある。
それは基本的に一度発病すると治ることがないということ。
(Rさん)
私は大きい石を探して見つけては瓶に入れてコレクションにしている。
大きい石っていうのが面倒くさいから〝大石〟といっている。
ある日、樹木が生い茂る森で大石を探していると、後ろから動物が来た。
(Aさん)
二人とも私からのある指示に従って作文してくれています。
その指示がどんなものか分かった方は石動までご連絡を。
粗品を進呈いたしますw