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2023年都立入試問題分析~国語

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こんにちは。武蔵野進学セミナー・武蔵境教室の沼尻です。

先日は、ムサシン生の自己採点をもとにした分析を書きました。
今回は、私の担当科目である国語についての分析を書いてみようと思います。
ちなみに、今後、各教科長がそれぞれの科目についての分析を書いてくれることになっているので、今年の都立の問題はどうだったんだろう? という方は参考にしてみてください。

大問1 漢字の読み
(2)「河畔」、(5)「狩猟」がひっかかりどころですか。
ムサシン生も(2)が75%、(5)は70%しか正答率が出ていません。

大問2 漢字の書き
強いて言えば(4)ですが、ムサシン生は85%の正答率なのでここはクリアしたいところ。
漢字については、かつて出題されたものがまた出てくることが多々あります。
大問1であげた(2)、(5)ともに過去出題されていますからね。
しっかりと勉強していればもっと正答率を上げられたと思います。

大問3 小説 ここは易しいので全問正解25点とりましょう。
問1 表現問題
かつての「直喩一択」ではなく、選択肢の全体をみさせるように変わってきています。
難度は高くないが、これは確実にとれるようにしたいですね。
問2~5 いわゆる心情読解
文章の前後を読み、選択肢を吟味すれば必然正解に至るというとても簡単な問題でした。

大問4 論説文
昨年度は文章の難度が非常に高く、また選択肢の説明もはっきりと正解が特定できるようなキーワードがあるわけではなく、非常に難しかった。
今年はその反省(?)からか、文章が例年通りの、つまりは中3生が無理なく取り組める程度の難度に戻りました。
選択肢も、キーワードを抑えておけば最早一択という程度にまで難度が下がっています。
例年正答率の低い問3段落の役割問題も、第8段から「心のアップロード」という新しいキーワードが出てくることには気づけるはずなので、アかイの二択にまで簡単に辿り着けるし、ここまでくれば正解をすぐに選べるでしょう。

大問5 現古融合文
例年、最も正答率が低いが、それでも今年はかなり高めでした。
2022年の都立平均が55.8%に対して、ムサシン生の自己採点が82%なので、かなり簡単になっています。以下、具体的に見ていきましょう。
問1 助詞の識別
夏休みにさんざんやったから大丈夫だろう…と思っていたら、正答率56%という…徹底できたと思っていたのにまだまだだったんですねぇ。
問2 発言の役割問題
都立の全体平均を見ると、この問題を間違えている生徒さんが多いようです。
ところが今年は、選択肢からすぐに二択にまでできるくらい簡単になっているので正答率は高かったですね。
問5 内容合致 これもキーワード拾うだけで簡単に正解できたはず。

都立入試の平均点が最も高かったのは令和2年の81.1点でした。
今年はこれを上回ることは間違いないでしょう。
武蔵野進学セミナー・国語科主任の沼尻は、今年の平均点を84.8点と予想します。
しかし、こんなに易しくしちゃっていいんですか? 東京都教育委員会様

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